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親の借金 〜3つのポイント〜

■親の借金を法的に解説
親の借金に苦しむ人は多くいるのではないだろうか。
そこでこのページでは、親の借金について法律的に見ていきたいと思う。
まず親が借金をするパターンだが、経営者であるために事業資金のための借金、消費者金融から借り入れた借金等、さまざま考えられる。
親の借金の中でも、厄介な部類に入るのが、(連帯)保証債務ではないだろうか。
本人が借り入れてもいないのに、借金がある状態、これが連帯保証債務だ。
親の借金のパターンはこのように様々あるが、しかし、これらに共通する原則がちゃんとある。
親の借金は、本人が結んだ契約であるということだ。(善意(知らなかったこと)や悪意(知っていること)だったにせよ)
つまり親の借金は本人の債務であり、当事者以外の者はなんら関係ないということだ。
それは例え子供であっても、借金等の契約については、親と子供といえど全く別の人間だという考え方が法律の考え方なのだ。

■親の借金を子供は払う必要は全くない
「親の借金を子供が払うのは当然だ」と主張する者もいると思うが、それは全くのでたらめだ。
親の借金の保証人にでもなっていない限り、子供がその債務を支払う必要はまったくない。
まれに「親の借金の保証のために、名義だけ貸してくれませんか」という者もいるかもしれないが、これには要注意だ。
その者が用意した契約書はほぼ保証契約書と見ていいと思う。
親の借金の連帯保証人になってしまったら、その全額について保証、つまり同じ債務を背負わされてしまう。
この保証契約は書面で行わなければならず、あたかも子供には親の借金の保証人になる義務があるような言い方をして署名押印を迫る悪質な者も少なくない。
保証契約は必ず書面でしなけれは、効力はない。(民法446条)

■親の借金をよく調べてみよう
ところで親の借金の中には、消費者金融から数年前から借り入れて、未だに返し続けている。
もしくは親がかなり前に借金をして、すでに返し終わっているということもあるだろう。
その場合、その親の借金の返済について、過払い金が発生していることがある。
その場合、その親の借金の返済の過払い金が戻ってくることも考えられる。
過払い金とは、数年前の金利はとても高かったために、現在の利率に引きなおして、その利息の超過分を払い戻させることだ。
親の借金をよく調べてみると、払いすぎた利息を返してもらえる可能性があることが多々ある。
過払い金を返してもらう方法は、親の借金であるので、その本人が特定調停を起こす、訴訟を起こす、自分で請求する等の方法が考えられる。
また、親の借金について、司法書士さん、弁護士さん、行政書士さん等の専門家に相談してみるのもいいだろう。

親の借金だからといって、子供が返す義務はなく、また親の借金の性質をきっちり調べることはとても大切だ。

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