パートとアルバイトの違い

■パートとアルバイトの違いについて
これは法律上は明確な定めはない。
各事業、各企業での概念の話となる。

ただ、通称パートタイム労働法(正式名称は短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)では、
「短時間労働者」を定義している。
つまり、パートとアルバイトの違いはなく、短時間労働者という点において、両者はこの法律が適用されることとなる。

また、労働基準法上の年次有給休暇の比例付与についても、パートとアルバイトに違いはなく、労働日や労働時間の条件によって法定された日数が付与されることとなる。
つまりパートにも、アルバイトにも、条件さえクリアすれば年次有給休暇が少なからず付与されるということだ。

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パートタイム労働法いわく、短時間労働者の定義は、
「1週間の所定労働時間が正社員より短い労働者」とされている。
この法律の上では、パートとアルバイトの違いはないこととなる。
どちらも一週間の所定労働時間が正社員より短いからだ。

また、この法律には、労働基準法に規定されている書面の交付に加えて、特定事項についても明示義務が定められている。
もちろんこれはパートでもアルバイトでも同じである。

そのほか、賃金に係る措置・教育訓練に係る措置・福利厚生施設にかかる措置等がこの法律には定められている。

上記のように、法律上はパートとアルバイトの違いはないこととなる。

ちなみに、正社員でも、パートでも、アルバイトでも違いがないことが、労働者災害補償保険法が適用されることだ。
もし業務上、通勤上傷病を負ってしまった場合は、雇用されるものは、例え一人しか雇用されていなかったとしても、労災認定が下りる。
この法律上は、パートもアルバイトも全く違いはない。


おそらく、各事業、各企業で言葉の使い分けをしていることと、世間の社会通念からこの2つの言葉が使いわけられるのだと思う。
通常コンビニのレジの店員さんはパートとはいわないイメージだ。
ただ、法律上は、正社員とは違うというカテゴリーだけで、短時間労働者というカテゴライズとなる。

おそらくパートとアルバイトの違いは、社会通念の観念からくるものではないだろうか。

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