廃業と倒産の違い

ここでは「廃業」と「倒産」の違いについて説明したい。

■倒産とは
倒産とは、株式会社や合同会社等、経営の主体が、債務の履行不能等により、経営をできない状態となり、
経済活動不能の状態に陥ることが意味の一つだ。
手形の不渡りを出して、事実上の倒産という使い方を聞いたことがあるだろう。

倒産の手続きには、破産法や民事再生法等の法律が用意されている。
あまり知られていないが、破産の申し立ては債務を抱えている者からできるだけでなく、債権者から起こすことができる。

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■廃業とは
倒産や経営破綻、自主的に店を閉めるなど、経済活動を停止すること全般を指して廃業という言葉が使われる。
業を廃すると書いて廃業である。
観念の言葉ということだろう。
自主廃業とか、廃業勧告とかいう使い方がよくされる。

「廃業の理由は?」
「倒産です。」
という感じで使われるということだ。

倒産と廃業の違いは上記のようになってくる。

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ちなみに、中小企業の場合、倒産でも廃業でも、金融機関からの借り入れがあった場合、
実質上の店主にその債務の連帯責任を負わせていることが多い。
金1000万円を会社に貸し付けると同時に、社長にも連帯保証人に付けるといった感じだ。
(有限会社や小さい株式会社などではよく見られる。)
この場合、倒産しても、廃業しても、連帯保証人が返済しなければならないことに違いはないこととなる。

倒産と廃業の違いと、共通点をしっかり知ることが大事である。

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