簡単な委任状の書き方
簡単な委任状の書き方を、サンプルを用いながら解説します。
↓簡単な委任状の書き方のサンプル
委任状 (受任者の表示) 氏名 東太田 正宗 住所 秋田県ほろ酔い郡ほろ酔い町三丁目五番地1 連絡先 ○○○○−○○−○○○○ 私は上記表示の者に、下記に関する権限を委任する。 記 一、 一、 一、 以上 平成 年 月 日 委任者 氏名 大田原 権蔵 印 住所 秋田県泥酔町字影津239番地1 |
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@簡単な委任状の書き方について解説
委任状とは、その名の通り、人と人とが締結する委任契約を書面に書いたものです。
この委任契約があったことの証明が委任状です。
簡単な委任状の書き方は上記のとおりです。
・誰に
・どんな内容を
・いつ
・誰が
委任したかを書きます。
実際に書く際には、上記サンプルの空欄に委任内容を書きます。
(例)
一、住民票の写しの取得に関する一切の件
一、委任者の所有する自動車の登録に関する一切の件
一、戸籍謄本取得に関する一切の件
一、滞納家賃の請求に関する一切の件
一、○○の売買契約締結に関する一切の件
一、○○の寄託契約に関する一切の件
一、○○の賃貸借契約に関する一切の件
一、○○の契約書作成に関する一切の件
などなど。
これらが簡単な委任状の書き方となります。
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A簡単な委任状の書き方の注意点
この簡単な委任状の書き方には落とし穴があります。
ネットで載っている結構な量の雛形をそのまま流用するのは、ちょっと危険と考えます。
確かに民法では、委任契約というのは、委任者が法律行為を委託し、受任者が承諾することによって成立する契約です。
だから、本来であれば、任意後見契約などの特別な委任契約を除いては、
委任状を書く必要はなく、口約束だけでも委任契約は成立するんです。
なので、簡単な委任状の書き方でも、委任者と受任者の合意があれば、契約は成立していることの一応の証明になります。
しかし、後々のトラブルの回避のために、簡単な委任状の書き方というよりは、
もうちょっと、実情に合わせ、細かな取り決めを書いた書面にしてみるとよいのではないかと思われます。
例えば、車の登録の委任状であれば
一、委任者の所有する後記記載の自動車の、所有権移転登録に関する一切の件
記
【車両番号】 ○○
【車台番号】 ○○
【車名】 ○○
【所有者】 ○○
(中略)
なお、本件委任に関して、委任者は受任者に報酬として、金○○円を、全ての委任内容が終了次第支払う。
と、どんな手続きを、なんの車について委任するのか。
こういった細かいところまで書くのが、危険のない委任状の書き方となります。
細かいことを書かない、簡単な委任状の書き方をした場合、表見代理とか、無権代理の危険がでてくることになるからです。
また、報酬のことも書いとくと、あとでそれでもめることを防ぐことができます。
簡単な委任状の書き方と侮るなかれ。
法律の書面というのは、未然にトラブルを防ぐためのものです。
ですので、できれば、内容はちょっと細かく書いておくのがよいですね。
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